ドラマ化ときいてあらすじを見て、あれっ面白そう?と思って読んでみたら…どストライクでした。
何コレ!面白い!後書きを読むと、この作家さんのデビュー作だそうです。世の中にはまだまだこんな逸材が眠っているのか…と鳥肌です。
冒頭のシーン
から、飛び方も斬新でした。
えっ?!どゆこと?!ココで記憶喪失?!めっちゃ気になるんですけど!!!
と、もう続きを読まずにはいられません。
そしてなんといっても町田くんのキャラが魅力的で。彼とどうやって恋愛したんだ……と、主人公のサヤカと共に疑心暗鬼になりつつ物語を読み進めるのが本当に楽しかったです。
そして話が進むにつれ、町田くんの良さが分かってきて、気付いた時にはもう惹かれてる気持ちと、それと共によみがえっていく記憶にキュンキュンしてやまなかったです。
町田くんは、ツンデレというのかな。
冷たい態度を取ってくるくせに、本当は主人公の事が好きで、ふと見せてくれる照れた表情にはやられてしまいます。ズルい!
そして彼は不器用な感じがします。そんな不器用さがたまらなく愛しいけど、言葉足らずで主人公を不安にさせて上手くいかなくなったりしてしまうのも納得です。2人にはホント、上手くいってほしい。
本当に大好きな作品になったのですが、あえて気になった点も言わせて下さい。
まず、記憶喪失期間1ヶ月は…短いなぁ。
冒頭から、主人公は町田くんに夢中だったと聞いて「ウソだろ?!」と思いましたが、正直最後まで読んでも、ちょっと、早くない?と思ってしまいました。
確かに町田くんは魅力に溢れているし、恋に時間は関係ないのかもですが…10年の想いは?
私だったら、ずっと好きで好きでたまらない人に手が届きそうだったら、たったの1ヶ月では心変わりは無理かも。
結局見てるだけの相手だったから、その程度の想いだったのかな、と思ってしまいました。
あとは、冒頭の町田くんは電話の内容かなりチャラそうだったので、主人公にはそんなに本気になれたの?どうして?と思いました。
もっともっと色んな町田くんが見たかったです。全然足りない。
ヤッてたに決まってると言ってた割にそういうシーンが描かれなかったのもちょっと物足りないです。
町田くんのツンツンばかり目立っていたので、そういう行為をすることになった時に、めっちゃ甘いこと実は言ってくれてた、みたいなの期待してました。残念。
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