このレビューはネタバレを含みます▼
長い長い物語。草加は、やり方が違っただけで門松の分身でもあったような気がする。最後の角松の台詞が悲しい。物語の空き残りの人物たちが、新しい戦後の世界を牽引したのは嬉しいが、菊池は、なぜ戦後世界にも生き残り、また新造みらいの乗員にもなれたのだろう。生まれ変わったのか? 草加がどのように扱われたのかも知りたかった。角松に救助された後は存在しなかったように扱われたのだとしたら悲しい。また、角松が生まれなかったことにされるのも悲しい。しかし、広島、長崎への原爆投下も沖縄戦もなく戦争が終結されたのは、草加の希みが叶ったということか。数多くの伏線が、最終話で一気に回収された。
かわぐち先生、長い連載ありがとうございました。タイムスリップものとして最高に面白かった。