異色のBLでした。
ハードボイルドタッチな展開なので既存のBLと思って読むと物足りないです。
でも独特な雰囲気が結構好きだったので、BLに拘らなければじっくりと読める作品だと思います。
絵も作風とよく合っていたと思います。
マフィアの遠に憧れて近づくために組織に入った啓雄は、偶然助けられ身の回りの世話をするようになります。優しく大人しい少年だった啓雄は、自分が銃を撃てなかったせいで負傷した遠を見て、これからも遠の傍にいるために強くなることを決意します。
時折1人でどこかに出掛けている遠が警察の潜入捜査をしていることを知った啓雄は訳を問いただすと、悪ガキだった自分の家族が殺された時に助けてくれた警官の下で仕事をしていることを打ち明けてくれる遠。
以前にも増して遠を慕っていくていく啓雄の前で、組織の裏切者との抗争中に偶然家族を殺した奴と対峙した遠は仇を討つと同時に自らの命も落とします。
自分が死ぬことがあっても決して泣くなと言われていた啓雄でしたが…
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