どれも同じようなタイトルの作品が多い中、ちょっと個性あるタイトルに惹かれて無料分から読み始めました。親元を離れて引っ越してきた高校生のヒロインが、時計塔にまつわる奇妙な風習をめぐって謎に巻き込まれていく、ミステリー?サスペンス?っぽいストーリー。題材は悪くないし、架空の時代や土地を思わせるレトロでファンタジー感ある服装や街並みも雰囲気があっていいんですが、無料分(10巻)のあたりまではなんて言うか…ちょっとテンポが悪いのか?人物描写がどれも淡々としているからか?謎や伏線がいろいろ仕掛けられているわりになんとなーく退屈で、続きは買ってまで読まなくてもいいかなあと思ってしまう感じでした。でも課金分がおトク期間中だったので、この値段ならアリかと最後まで読んだところ、後半は魅力ある新キャラの登場でかなり面白くなって引き込まれました。謎や伏線の回収内容はややあっけない感じもありましたが、読後感良くさわやかなラストで、ほんの~りだけどラブ的要素もあって、最初はなんだか退屈に思えたヒロインとヒーローのキャラも、いつの間にか可愛くて素敵な子たちだなと愛着が湧きました。タテヨミはちょっと苦手な形式だったのですが、まあ慣れますし、絵はオールカラーでとても綺麗です。巻数が多すぎず買いやすいのもいい。後半以降に良さのあるお話なので、先まで読み進めてみることをおすすめします。