鈴丸先生の既刊は何冊か持っているんですが、この作家さんが描く男子高校生ものはリーマンものより性癖に刺さります!確かに性について全く知識のないDKとか、ちょっとBLファンタジー的なところもありますが、心情描写がリーマンものより等身大というかリ
アルというか。もうこちらの作家さんの前世はDKだったんじゃないか?と思うほどです。
今作は優しいけれど過去に孤独を経験したことのある楽と、性について全く知識のない日葵のお話。二人とも今までちゃんとした友達がいたことがなくて、お互いへの好意と友情関係と、学校という狭い世界の中でその関係をどう発展させていけばよいのか悩む姿と。高校生ならではの友情と愛情の狭間で揺れる二人の心情がとても丁寧に描かれていて良かった。日葵が泣いてしまうところもグッときました。日葵は男らしい竹を割ったような性格で、そんな日葵が唇を噛んで泣くまいと耐えている姿がとても健気で胸がギューッとなりました。既刊キューピット〜もしかり、受けの男の子が女々しくなく、ちゃんと男の子なのも好感です。個人的に日葵が楽より口が悪いのも好きでした。あと今回の萌えどころの一つが体格差!楽の身体が大きくて、楽の膝の上に日葵が座っているところとか胸にスッポリ収まっているところとかキュンキュンしました!
そしてもう一つ特筆すべきが激甘修正!こちらの出版社(出版レーベル?)さんの作品いくつか持っていますが、どれも白線数本のみの神修正です。修正にストレスを感じることはありません。出版社さん、ありがとうございます!
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