十誹謗中傷を受けている。こんなちっぽけな私に相手は理不尽な「力」で叩き潰そうとする。この世で一番怖いものは人間だ。法治国家の住民である以上法の裁きしか頼るものはない。でも法で裁こうと思うと今受けている辛さの何十倍も力を奮い立たせないといけな
い。ブルータルは法で裁けない悪者を彼らが持つ悪の「力」以上の理不尽な(悪者から見て)「力」で跡形も残さず裁く。泣き寝入りした人々に感情移入したいた読者は溜飲が下がり一種のカタルシスを感じる。でも泣き寝入りした人たちにとっては「悪者」が消えただけ...またどこからか現れてくるのではという恐怖はなくならないだろう。トレースは被害者が残した「事実」を探し法で裁く職業に就いている。その徹底的な「事実」の探し方はある意味病的...法で裁いたとしても傷は残るが、「事実」は被害者が生きてきた証を残すのではないか。「事実」という客観と「力」という主観、「キモチワルイネ」と「キモチイイ」、トレースとブルータルはパラレルで交わることはない世界なのだろうか。
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