ハダカよりも奥深く【単行本版（電子限定描き下ろし付）】

「俺しか知らないカラダ」「僕は君だけのもの」で薄井先生にどっぷりハマり、こちらのデビュー作に来ました。ツン→キュン→デレにほどける心と体、漂う色香が堪らない！まず 今作の受けの造形が好きです、特に右顔が。シャープな鼻筋と顎のライン、美しい生え際に見惚れます。クリッとしつつも鋭い目線、流し目の色っぽい事… 大学職員のクール年上受け(萩原)×新入生のチェリー攻め(悠斗)cp🍒 ワンナイト主義の萩原はクラブでイケメンを見付けてお持ち帰りするが、意外にも初めてだと言う。じれったさを感じつつも「触って」と手を誘いリードして細い腰を揺らす萩原のエロい事。上に乗られて突かれて体の奥から感じるシーンがまた… 体は素直です💕 再会の仕方で拗れて悠斗にイラッとしているけれど、気が付けば頭も体も悠斗の事ばかり。それってもう好きだよね？ 薄井先生の描く「間」が好きです。キスまでの「間」、言葉が口を突くまでの「間」… 手、視線、表情で想いを伝えようと、2人の間に薄桃色の空気がフワ～っと漂う感じが堪らず、キュンとします。P.97の「…」、恋する表情、横顔、目線が美しい。本当に肌と肌を重ねるSEXはそれまでのものとは全く違い、全身で求め合っているのが伝わります。それにしても恋のチカラって素晴らしい！思いもよらぬ行動や感情を生み、顔つきまで変えてしまうんだから。好きが溢れて止まらなくて、甘える事を知った萩原がどんどん可愛くなっていく～！もう恋する乙女だよぉ😄 一方、ツンの極みだった萩原が心と体を開いて好きになってくれて、あんな恋する瞳で見つめられたら堪らないと思うんだけど、悠斗の好きはいつ溢れるのかな～？と思っていたらBonus trackでの 「ガバッ ぎゅうううっ スリスリ、チュッ」にちょっと出ていましたね💕 成長を期待します。寝落ちした萩原にそっとキスするシーンもいいです！悠斗が在学中は毎日が秘密の構内デートみたいなものだから、ラブラブ&キュンキュンの身悶える日々で楽しいだろな～。薄井先生の描く2人の甘い蜜壺からは暫く抜け出せそうもありません😊

“エロい”と“色気”を純粋に楽しみました。
カバー絵からして既に並々ならぬエロスを撒き散らしていますよね〜。
ワンナイトに徹底していた年上受けと、ゲイかも？と自覚し初めて男を抱いた寡黙な攻め。
本当に美しい身体が何度も絡み合う。眼福とはこの事ですな。
コレが薄井先生のデビュー作とは、恐れ入ります。

好きの気持ちが徐々に増していき満タンになり、ついには溢れて止まらなくなる。
再会のあり方が受けにとっては不本意だったが為に、すぐには気持ちに素直になれない様子や、自覚してからの溢れ方がわかりみ深くて切ない。

恋愛の進む段階段階で、攻めの抱き方も受けの感じ方も全然違うのがコレまた良い！
攻めの表情が乏しく言葉少なめなだけに、抱き方で全部物語っているのがサイコーにエロいのだ！
画力のある作家さまだからこそ成し得る技と感動なのだ。

絵だけではなく、ちょっとした事でドバ〜ッ！っと気持ちがダダ漏れる状況描写や、触りたくて一緒にいたくてどうしようも無くなってコントロール不可能な感情表現もすごく良い！

修正は完全ライトセーバーで1ミリも線が見えません(泣)
コレは是非ともR18で拝みたいので、竹書房さんなんとかお願いします！

大学職員のハギワラさん✕学生のユウトのお話し。
自分がゲイがどうか悩んでる時にクラブで誘ってきたのが同じ大学職員のハギワラさん。ハギワラさんは多数いる中の学生の顔なんか覚えてない。でもユウトは自分の通う大学の職員ハギワラさんだと分かってる。そしてワンナイトのつもりが。。。どっちが先に『沼』にハマっちゃったのかな？たぶん同時♡よく"一晩限り""火遊び"みたいな事がリアルでもあるけど『好み』or『タイプ』じゃないと出来ないですよね。だから、その時の『匂い』『音楽』とかを覚えてると余計に忘れられない存在になったりして､､､。
それにしてもハギワラさんみたいなヘアスタイルは薄井ワールドでは初めて見たような気がする。ちょっと新鮮。後は偶然、再会するのはBL王道ですが、その後のストーリー展開は《リアル》を感じませんか？イケメンor可愛いも良いけど薄井ワールドで『The男同士(普通の体型)』を堪能するのもイイですよ。ねっ！！

作者買いして、デビュー作に到達しました。もう既に薄井ワールドは完成されていたんですね。キャラ設定もあるんですが、静かだけど熱のこもる世界観は、薄井先生の持つ独特な雰囲気を醸し出しています。そうなんですよ、寡黙でクールな顔の下には、溢れ出す熱がひしひしと伝わって来て、エロいという表現が似つかわしくなくて、美しくて艶かしい。それはどの作品にも共通するかなぁ。
悠斗の表情があまり動かない分、気持ちが読みにくい反面、見つめる瞳が熱くて、心も萩原から動かない事の現れなのかなぁって思います。一方の萩原はワンナイトラブを楽しむつもりが、悠叶に落ちていく心の動きがわかって、まさに心の『静と動』？って感じでしょうか。恋していく萩原が可愛くて、エレベーターの中でこっそり指を絡ませるのが、妙にエロティックでドキドキしました。こういう描写がほんとにお上手。可愛いなぁ、二人とも。