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作品内容

「この想いは慈愛か劣情か」孤独な青年・佐吉が拾ったのは鬼の赤子。アカと名付け育てるが、アカの将来を案じ山に戻す。しかし時が過ぎても心の中で燻る想いから、佐吉はアカを探しに山へ、そこで出会ったのは…。人と鬼の言葉の通じぬもどかしさと深まるふれあいを描いた人外BL草紙。

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レビュー

紅椿のレビュー

平均評価:4.5 307件のレビューをみる

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高評価レビュー

人の感覚だけで読むと怪我をするBL
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 読んですぐにわたしも思いました…「アカと人間、鬼は一体どちらなんだろうか」って。
赤髪に薄茶の瞳を持って生まれたがゆえ人里離れ孤独に暮らす人間の佐吉と、山に産み捨てられた鬼のアカ。
鬼と知りつつも佐吉は赤子のアカを家に連れて帰るのですが、里のえらそうなじじいが佐吉を「鬼っこ」と蔑んでいるところから、佐吉がアカに何らかのシンパシーを感じたのは間違いなさそう。
そうはいっても言葉も通じなければ生態も異なるので、成長するアカを匿うことが難しくなり佐吉は泣く泣くアカを手放すことに。仕方のない決断だったとは思いますが、手放すなよーと言いたくなる気持ちもわかる。だって佐吉が「自由になれよ」と自己完結に浸っていた一方その頃、アカはガリガリに痩せ細るまで椿の下で佐吉のことを待っていたのだから……通じないはずの「必ず迎えにくる」という言葉を信じて。
離れていた7年の間におそらくアカは他の鬼と接触し、いろんなことを知り、人間との違いを悟ったと思う。そして考える(おそらく)…どうしてあの時佐吉は自分を山に置いていったのか、なぜ泣いていたのか…だから再会しても佐吉を全然拒まなかった。それどころかまた置いていかれまいと血まみれの身体を洗い流したり、佐吉の欲望を見抜き受け入れたりするほど身近に感じていることが見て取れる。
それから冬が近づき腹を空かせた鬼が山を徘徊する頃、アカは佐吉を遠ざけようとしたのに…アカにメロメロな佐吉には伝わらず鬼と遭遇し修羅場と化す——のですが、ここから先はしあわせのターン!
よかった…ほんとうによかった…
差別世代がいなくなりつつがなく人としての天寿をまっとうできたうえ、愛しい鬼との第二の、気の遠くなるほど長い人生が待ち構えていようとは…佐吉びっくり。おまけにアカと言葉も交わせるようになり、アカはアカなりに佐吉を想っていたことがついに判明。佐吉視点だけで見るとこの物語は悲劇だけれど、案外そうでもなかったという大どんでん返しが素晴らしかったです。
※先生のあとがきにも補足がしっかりと書いてあります。
あれ?『コッコとのこと』を買おうと思っていたのに…この作品にも出会えてよかったです。
いいね
4件
2025年2月15日
雪の上の椿を思い浮かべ心が震える
人外BL。
いつも何となく手が伸びないカテゴリーでこちらも評価が良いのは知っていたのですが購入に至らずにいました。
同作家様の『俺の~』の絵や作品の雰囲気がとても好きになり『野干~』と共に購入。
食わず嫌いならぬ読まず嫌いをしていた私!バカっ!!

何周読んだのかしら。昨晩から何周?
そのたびに鼻の奥がツンとしぐっと涙がこぼれるのを我慢したことか。
だってほら、夜中に泣いちゃうと朝、妖怪みたいになっちゃうし。
そして、一通りの家事を済ませ、日曜の午前中に部屋にこもり思う存分泣きましたよ。
今、頭痛いです(笑)

村八分として生きてきた佐吉が拾った鬼の子アカ。
一人の時間を永遠と生きてきた佐吉にとって、鬼の子と言え腕の中に抱える小さな温もりは、さぞかし温かくて愛おしかったんじゃないだろうか。言葉は通じなくてもひたすらに話しかけ笑いかけ大切に育んでいたんだろうと思えます。
アカが佐吉の顔をじっと見つめ腕を伸ばす、その仕草が二人の間の絆を想像させます。
アカは言葉は話せなくても人の心も鬼の心も両方持っていたのではないかしら。
幼いころの蝶の儚い命、傷つけてしまった佐吉の腕、佐吉の涙、純粋に目の前にいる佐吉と共にいること。だから、佐吉と離れてしまってからも佐吉を待ち、佐吉を受け入れたのかしら。

愚かな人間は恋に溺れ破滅を引き入れてしまう。本当になんて愚かなんだろう。悔しいけど私も人間だから佐吉の情も後悔も痛いほど伝わってきました。
けれども、鬼のアカは恨むことも恐れることもなくただそばに居ることを選ぶんですね。それすらも人には伝わらない。本当に人は愚かだ。

エンディング。
救われて、光の中で読み終えられたことがほんと素敵でした。
でも、ろうそくが消えるようなバッドエンディングもちょっと想像してしまう。

本当に素敵な作品を先生ありがとうございます。
作品を作り上げることがとても大変だという事を先生のTwitterを読んでいると伝わってきました。
何年たっても次回作待っています。
いいね
23件
2022年5月15日
ひたすらに美しく優しい……ギュンとくる
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 僕はニーチャの作家さん。
本作は折に触れ、何度も読み返す作品。
優しくて寂しい男、佐吉と鬼の赤子アカとの、
出逢いと別れが描かれています。
ラストはハッピーエンドです♡

人外で人と鬼の組み合わせは好きでよく読みますが、何と言っても斬新なのが、鬼側のアカがまったく人語を喋ることができないままに交流をしていくということ。
BL脳で鍛えられた色々補完する能力は必要ではなく、ただただ鬼といたらこんな感じかな…というリアリティを感じることができるんです。
話すことがない分、会話はないですが、
佐吉の優しいところやアカの気持ちなどが作画やコマ割りで伝わってきますし、余白で想像してみたりと終始ゆったりと2人の出逢いから生活していく様子を見ていけます。

ストーリー展開にしても、佐吉とアカの気持ちがよく分かるもので……後半からは、もう、ぎゅーと?
いや、ギュンかな。感動を表す語彙が出てこず残念w
胸が熱くなったり、目頭が潤んだり忙しいです。
しっとりとゆっくりと物語に没入させてくれる稀有な作品です。
佐吉とアカの一つ一つの行動言動の意味など、レビューで書き連ねたいほどなんですが、実際に読んで感じるものがあると思うので…グッと我慢しますw

本当に、普段いかにBL脳で読んでしまっているのかが、
よく分かるww
それはそれで楽しむ術として必要なんですが、
物語を読む。ああ…こうゆうことだな、と思わせてくれる本作に是非出会ってほしい。
今なら期間限定8/31まで読みホで一冊丸々読めます。
この機会に♡
いいね
7件
2022年8月22日
majiで佐吉を締め上げる5秒前
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 相互レビュアーさんがオススメされていたので、値下げ(3/4まで)&ポイント還元(2/25まで)で読んでみました。
人外BL、切なくて泣きました。泣きましたが、泣いたと同時に、アカが死んだところで、悲しみのあまり佐吉のこれまでの行動に対する苛立ちもふつふつと湧き上がってきてしまいました。
お前の浮ついた行いのせいでアカが死んだだろうが!やっと村に馴染めたくせに、アカまで欲しがって、欲をかくからこうなるんだよ!あと、自分が育てた子供に欲情するんじゃないよ!
(最近気づいたのですが、どうやら私は攻めに厳しいタイプみたいです)
もうこの話はこのまま悲しいままで終わるんだ...つらい...(涙)と思っていたら、なんと...素敵なエンディングが待っていました。
アカの方が一枚上手だったんですよ!
うわー、これは嬉しすぎる〜!!
私的にはもう佐吉を締め上げる5秒前って感じでしたが、佐吉をお前呼びする堂々としたアカの登場で、全てがひっくり返りました。そりゃそうだよ、鬼だもん、強くて美しくて優しいんだよアカは。
これからは、アカあっての佐吉。アカが佐吉の命綱。アカが死んだら佐吉も死ぬ。佐吉はアカに囲われてべったり寄り添って生きていけばいいと思います。
そして、描き下ろしと作者さんTwitterで拝見した現在の姿は、やっぱりアカが主導権握ってそうな感じで、独占欲強めで、でもハッピーで良かった!
なんかね、映画のインタビューウィズバンパイアを思い出しましたよ。素敵なお話ありがとうございました!
いいね
9件
2021年2月24日
やさしいお話
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての作者さん。表紙買いです。里の人から疎外され一人で暮らす佐吉と生み捨てられた鬼の子・アカのお話です。読み返す度に泣けてしまいます。どんなにそっと触れても蝶を壊してしまったアカ、人にはなれないアカ・・・アカの自由を願って手放した佐吉、アカを探さずにいられなくなった佐吉、鬼としてのアカを受け入れる佐吉・・・佐吉を食べないアカ、雪が降って指切りをしなかったアカ・・・言葉が通じたら・・・相手のことを想っただけなのに、恋い焦がれただけなのに、言葉だけが通じなくて・・・佐吉とアカの深い想いに私の言葉が詰まってしまいます。ラストは、思いがけないハッピーエンドです。これは作者さんの優しさだと思いました。タイトルを「やさしい紅椿」にしたかったと仰る作者さんの描きたかったことがあふれる作品だなと思います。書下ろしもどこまでもあたたかくてやさしいです。
追記:最期に山の小屋まで背負って行ってくれたのは、佐吉の孫ではなくて、佐吉に泣いて詫びその後も良い関係を築いていた与助の息子ですよ~と気になったので書いてみました。
**
東北関東地域の地震が心配です。コロナ禍で、仕事柄制限が厳しい生活を余儀なくされ、病みそうになっていたところで電子書籍の本の世界に没頭することで心を保っていました。あるとき、ハッとするレビューに出会って、フォローさせていただいて、作品を読むのと同じくらいレビューが楽しみになりました。まだまだ生活は窮屈だけど、日々に楽しみがあることがうれしくて救われています。皆さま、どうぞご安全に。
いいね
10件
2021年2月14日

最新のレビュー

愛のお話
赤子から育て家族として接していたのに大人になったアカに劣情を抱けるものなのかと最初は思いましたが、ずっと一人で孤独に生きてきた佐吉にとってアカは子であり友人であり恋愛感情を持つ全ての関係性での愛の対象になる存在だと気付いて、その壮大かつ小さな愛の物語にせつなく胸が苦しくなりました。アカもそれは同じだったのよね。再び寄り添えた彼らの笑顔がまぶしかったです。
いいね
0件
2025年2月15日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

鬼の子の幸せを考える
営業:海人(シーモアスタッフ)
異種間の概念を突き詰めたストーリーに号泣しました。佐吉はあくまで人間の常識でアカを幸せにしてやりたいと思うがアカは鬼以外の者にはなれない。彼らは異なる生き物で理解しあう為の言葉も持たない。そんな中でも愛は育まれ、涙・涙。三田六十先生の心理描写は締め付けられるような切なさで深く刺さります。

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