最初から完璧なんて夢みないほうがましだ
学科の編入生、江口誠は、長年恋焦がれてきた大地とルームシェアをすることに。
浮かれた誠が部屋でこっそり「大地の布団」を嗅いでいると、現れたのは「3人目の同居人」 吉岡充。
はじめは充に苦手意識を持っていた誠だったが、ふたりは少しずつ仲良くなっていく。
大地に告白できず、誰とも付き合ったことのない誠は、大地の関心が自分に向いていないことを実感する。
大勢の人でにぎわう大地の誕生日パーティー、そのなかでひとり泣いていた誠を、充は連れ出しキスをした。
好きだという理由であんなに泣くのが気になって
翌日、大地に彼女ができた。
慣れたことだとなげやりな態度の誠が気になって、世話を焼いて、話を聞いて、充は誠への恋心を自覚する。
明かされていく充の過去と、真実と。
これはふたつの片思いの話