初読み作者さんでクーポン買い。ごめんなさい、このレビューはいつもとトーン違います。長くなります。
えええなななんで!!??
出版社さんの意向により上下巻のみで作者さんの構想する本当のエンディングになってません。作者さんのTwitte
rによるとシナリオ的には上下巻で30%だけとか。こんな名作がなぜ途中で終わらせられてしまう?作者さんも忸怩たる思いを持っていらして、最後まで描きたいと仰っているのに!
もんの凄く良いんですよ、この作品。なぜ打ち切りなのか全く理解できない。連載媒体が作品のターゲットに合わなくてアンケートが取れなかったのでしょうか?これだけ毎日漫画読んでレビュー書きまくってるからわかるけど他の漫画と比較してもこの面白さ嘘じゃないです。他媒体に移るかどうにかして、ぜひ最後まで描いてもらいたいです。
高いスケーティング技術を持ってはいるが試合ではいつも淡白で情熱的な演技ができないイバラ。そこに傷害事件を起こし引退を余儀なくされたロシア系元プリンシパルのヴァシリーがコレオグラファー(振付師)として現れる。ヴァレリーはイバラと共に時を過ごし試合を転戦するうちに、お互いが共に似たような過去と現在の柵に捉えられていることに気づき始める。
バレエ、フィギュアスケート好きには堪らないですし、共に辛い過去と毒親を背負っている痛みを分かち合い、演技後キス&クライで抱き合う美しい師弟を眺めるだけでも、ブロマンス好きにも最高です。Brother + Romance でブロマンスという友情以上BL未満のカテゴリを最近知りましたが、この作品こそまさにブロマンス。普段BL読んでる身には、そこでキスしない、押し倒さないのが、もどかしすぎる(←腐ってる) 美しい師弟が微妙な距離でお互いを想いやってるのが、もうもう、ジリジリ焦げそう。
絵ももちろん綺麗でバレエの舞台やフィギュアスケートの試合の雰囲気をとてもよく描写されてますし、演技中の身体の線もとても美しいです。
あえていえば、もう少し踏み込んだBL展開に持ち込んだ方が売れたのかも。現在の女性マンガ枠より、BL枠の方がこの作品を読んで刺さるターゲット層に合ってると思う。でもBL展開に行かなかったギリギリの線、そこがいいんですけどね。
とにかく作者さん応援します。巻末QRコードから続編希望の意見送ってしまった。もしこのレビュー読んで少しでも興味持たれたら買って応援してあげてください。
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