TLコーナー覗くと、どれもこれも「溺愛」だらけなんで寄り付かなくなってたのですが、男女のオメガバースが気になり読みホで34話まで。BLで読んでると男女関係なく妊娠できる事によってLGBTQへの差別がオメガ差別にすり替わるだけの話が多いのです
が、つまりは世の中の差別全てに言えることと同じだというのがこの作品では上手に描けていると思います。
遼二とすみれも良いです。極端な性格でなく、揺れ幅があって、矢面に立つ場面でも人間らしい迷いと誠実な心を持っているのが共感しつつ読めました。お互いに相手に相応しい人間になろうと努力する姿も。脇役は、話数が長くなるとごちゃごちゃしそうなのですが、序盤は薄っすらと存在感を残して燻らせて、ただの当て馬にせずに一人の人間として描いているのが好感持てました。そこに人間性の可能性も感じさせて、こういう積み重ねが他者を理解することにつながるんだと思えます。陸も芽ぐ実も好きです。βーズなども、マイノリティに対する態度の違いを上手く役割分担させてて見易い。デンマークで出会う人達も良いし、作者さん目線の日本の解像度が全く同意です。色々オメガバースあるあるな問題も起きつつ、でも致命傷にならない程度の大げさにやりすぎないのが自分的には好きです。発情による本能と理性の攻防もドキドキするし、この先の番化、結婚への気持ちが昂っていきます。もちろん絵も綺麗で表情もグッときます。2人の始まりが発情からだったので、30話続いてもちょっとした事でドキドキし合う関係が楽しいです。久しぶりに男女の恋愛漫画読みました(笑)
もっとみる▼