王太子に婚約破棄され、家族も巻き込んで人生を終了させた傲慢令嬢が、なぜか時戻りをして「今度こそ自分が幸せになる!」と決意を新たにやり直している…というところはどこにでもある設定ですが、彼女は単に「破滅フラグを折って、大人しく良い子になって…
」ではなく、自分から婚約者を奪おうとしている令嬢から売られた喧嘩をしっかり買って、もれなく倍返ししているところが面白いです。しかも、やり方がかなりあざとい。このやり直し人生では、ライバル令嬢の方が、かつてのヒロインのような醜さ(ライバルを蹴落として王太子を自分のものにしたいがために取る行動)を発揮していくところ(立場逆転)も、意外と王太子やその側近が冷静に状況を見ている点も、個人的には好ましい展開です。ヒロインは、同じく恋人に裏切られたこちらの世界の女性と記憶を共用しており、そっちの方もこの先どうなっていくか興味深いです。
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