作者様初コミックスです。物語の舞台が中華圏で、その空気感とか、異国情緒溢れる雰囲気とほの暗さを醸し出しています。
親の居ない子供の施設に連れて来られたユエン。兄のように慕ったヤンと楽しい日々を過ごしたのも束の間。二人を引き離す、残酷な運命
に心が痛みます。
目を覆いたくなるような出来事の後、施設に残ったユエンと離されてしまったヤンは…
物語を読み進めて行く中で、どうしても、え?なんで?と思う設定があって、そこに引っ掛かってしまいました。根本的な事なので不可思議でした。そこはスルーして読んだ方が良かったのかな…
美しく成長したユエンの前に現れた男。青柳と名乗る男はヤクザでした。ヤンを待ちわびる一方で、青柳に心惹かれるユエン。ユエンの妖艶な雰囲気もそそりますが、青柳の男の色気も負けてません。二人が溺れる甘美な時間。
ユエンの負う人生丸ごとヤンが背負い、引き裂かれた心をどう乗り越えたのか。ヤンに対する想いが深いながらも、青柳に惹かれる葛藤だとか、もう少し深く掘り下げて欲しかったかなと。だから余計に、最初に違和感感じた(なんで?)が邪魔をするんです。
ヤンの心情もそうなんですけど、どれだけの想いがあったのか…甘美な世界観に流れるよりは、そちらを重視していたら、また違った感想になったかもしれません。最後に上手くまとまって良かった!全体を通して見れば面白かったです。初デビューにしてみたら立派な仕上がりだと思います。上から目線ですみません。
また次の作品に期待したいと思います!
☆別の作品の事ですが、レビュータイトルに『おっふ、、、』と書かれたフォロー様。もう、たまらなくツボりました。その一言が気持ちの全てを表していらっしゃるのが、すごくわかって笑えてしまいました。いつも楽しみにさせて頂いてます。ありがとうございます(*^^*)
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