転生とか異世界物ではない作品を読むのが久し振りでチートとかご都合主義がなくじっくり読む事が出来る作品です。
かつて社交界の高嶺の花とされた令嬢が親の不正で貴族籍を剥奪され貧乏騎士(ヒーロー)のメイドとして働く話しですが、ヒーローと令嬢の出
会いはある誤解でヒーロー側は最悪な印象となります。没落した令嬢に対して意趣返しで行場を無くした彼女をメイドとして雇う…ちょっと小さい奴と思ったものの、それは誰にも相手にされず行く宛のないヒロインを何処かで可哀想に思い思わず助けてしまった自分への言い訳の様に思えました。実際誤解も直ぐに解けてちゃんと反省しヒロインに向き合う姿勢は好感が持てるし、ヒロインは出会った時からヒーローが気になる存在で…
恋愛的要素は少な目でゆっくり二人の距離が近付いていく様子を丁寧に描きつつヒロインに関わる事件が次々に起きて…誰が糸を引いているのか思ったより複雑で読んでいる内に色んな人が疑わしく見えてきます。誰が犯人なのかきっと二人は幸せになるんだろうけど…続きが気になってしかたありません。
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