このレビューはネタバレを含みます▼
30話まで無料なので何となく読み始めたら最終話まで一気読みしてしまいました…笑
読了後レビュー拝見しましたが低評価のレビューは最初の方しか読んでいませんね?笑
これは70話辺りまで読まなければ物語の本質が分かりません。
これだけの長編、歴史物のスペクタクル超大作だと思いますよね。
違います笑 これは愛を知らない王が口のきけない元奴隷を愛してクソデカ感情故に並外れた嫉妬心から拗れまくる話です笑
愛憎まみえる展開が中国や韓国の歴史物王道路線を踏襲しています。
自分の思いを押し付けて沈玉が思い通りに答えなければキツく突き放す君玄梟ですが、沈玉が自身に秘められたもののせいであらゆる方面から利用されることに疲れ自ら死を選ぶ所から物語は一変します。
最初は自己中心的な暴君だった君玄梟と玄梟に依存し愛されることが全てだった沈玉が、他者を許し自己の認識を変えていく様が物語の醍醐味でもあります。
玄梟は過去の過ちに対し沈玉に許しを乞い、玄梟の寵愛しか無かった沈玉は知性を得、自信に溢れ生まれ変わる。
古来より中国で小豆は相思相愛の象徴。1番綺麗な小豆を入れたサイコロに愛する人の名前を彫って渡すと幸せになれるという伝承から、話す術を持たない沈玉が真心を示すために玄梟の名前を彫って渡すも無惨に踏み砕かれる場面は沈玉の悲しみが伝わってきて胸が張り裂けそうでした。
そんなことをした玄梟が紆余曲折を経てラスト間際では月明かりの下、沈玉をおぶり「これからもお前をこうしておぶってやる」と言うんです。
これって横暴で常に人の上に立ち他者を慮ることの出来なかった玄梟の精一杯の愛の言葉ではないでしょうか。ここまでの道のりを思い返しおぶられてる沈玉と同じ思いをきっと読者も感じるはずです。
最終話は本当にビックリするような展開でこんな壮大な愛の話をわずか30話程度で見切りを付けるのはあまりにも勿体ないです。(ちなみに無料以降の先を読めば分かりますが、玄梟は最初から玉が男だと分かっています。バレてないと思ってるのは玉だけ)
きっと原作小説はもっともっと素晴らしいのでしょうね。日本語版の配信を切実に希望します!
書きたいことがありすぎて文字数足りないのでこの辺で締めます笑
【追記】→続編!!!文字数