狼族の暁夜の元に嫁いできた狐族の花嫁がハルヒ。
ハルヒは狐族から選ばれた時、暁夜を暗殺してこいと命を受けていた。
でも、暗殺は失敗して、逆に暁夜に身体を開かれてしまう。
それ以来、暁夜はハルヒにちょっかいと話しかけまくり、ハルヒは戸惑
いながらも暁夜の話すことを聞いていたが。
最初は本当にそれだけの関係だったのに、いつしか彼らはお互いに好意を抱き本当に相手の事を思う様になってしまった、本気で好きになってしまった。
とにかく、描写が丁寧に描かれていて読み応えあります。
何だろう?一人の人物として、相手の事を想い、何族とか種族に捕らわれずにきちんと一個人として好きアピールしてきます。
暁夜は自分がひなたに向けていたのは、幼い子供の頃、母に花嫁がいると、こんな満月の夜に狂暴な獣に変化してしまう自分さえも好きになれる相手が出来ると。
母の言葉を信じていた暁夜にとって、母は優しくて自分にとっても愛おしい存在だったけど、母は病気の父を直す薬を手に入れる為、下界にいったまま戻ってくる事はなくいつしか月日は流れ、暁夜はハルヒと夫婦になりますが政略結婚の様な関係は戸惑いしかなかった。でも、暁夜はハルヒにとって、唯一目を見て話しを聞いてくれる相手で彼の側にいたい事を告げ、暁夜は彼と共に下界に行く事を決めて。
読み進めていくうちに、二人の心理描写が交互に描かれていて凄く引き込まれていきます。相手をどんなにも大切になっていたのか、お互いに相手がピンチになった時に、身体を張って助けようとする姿に涙が溢れて止まりませんでした。
その後の素直になっていた二人の気持ちと行動に、二人が幸せになっていて良かった。二人が出会えて本当に良かったと思いました。
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