初読み作家さんで、Twitterでコミックス発売の広告を見てからずっと気になっていました。表題作のみ全5話+描き下ろしで合計185ページ。BL編集部が舞台ですが鉄板の作家×編集者ではなく、編集者同士のCPです。文芸編集部への配属希望が叶わず
意図せずBL編集部配属となった新人真島。初めての担当作家・そよ風先生のプロットを副編集長の司波さんに確認してもらっている最中に、何故か司波さんと不思議な夢の世界に入ってしまって…というお話です。なんだか不思議な世界観でファンタジー感満載なんですが、その夢の世界に飛ばされた理由だとか細かい設定の辻褄が合っているので、突拍子がないのになるほどと納得できました。真島は出世しようと息巻いて空回りしていて最初はちょっとウザかったんですが、自分の非を認めたりとても素直で好感が持てました。そうそう、BL=エロではないんだよ〜。作中で司波さんが、BLは萌えが全てと言っていて、良いこと言うな〜と凄い共感できます。司波さんとかヲタクな先輩なんかが「BLとは」と色々話してくれるんですが、そこに作者さんのユーモアもありつつ、「うんうん、その通り!」と共感できるところも沢山ありました。BL=新しい薬への誘い文句とか例えがすごい面白いです。あとは、あっさり目の絵柄なんですが、司波さんのビジュアルがめっちゃ好みです!ちょっと眠たそうな目付きもカッコいい!二人のやりとりもテンポ良くて終始楽しく読めました。(そしてちゃんと萌えもあったと思います!)
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