ミルキーコンプレックス【コミックス版】

ウブなヤンキー×天然エロ兄ちゃんのひとつ屋根の下の義兄弟ラブコメ。ペコ、遅くないか？ってか、知らなかったの？？兄ちゃんに手厚い指南を受けて ついでに後ろも開発され… な展開も大好物ではありますが、 この兄弟はこれがイイ！弟の為に一肌脱ぐと言うか、面倒見が良すぎると言うか「しょーがねーなｧ…」の下りに笑い「重くなったなー ペコ…」に何だかじんわりしちゃいました。ツッコミどころ満載の包容力に兄ちゃんの愛情深さが伝わって来る！しかも兄ちゃん、もしや… だよね？ノリノリになってきてるし～😍 描き下ろし迄含めて一つのストーリーとして完成すると思う本作。出会った頃はあんなにペコを疎ましがっていたのに、ちゃんと面倒を見て来たんだ～。ペコに「好き 好き」言われてホワッとなる様に愛情を向けられる事に不慣れさが見て取れる兄ちゃん。そして愛のあるSEXをした事が無いのでは？と感じさせる描写に「久しぶりだから…」の台詞。ペコを養う為に一生懸命働いて色恋は二の次だったのかも… と思う一方で、否 そもそも誰かを好きになった事が無いのでは？と何処となくバリアを張った空気感が。愛情を注いで貰えず育った事が人格形成に少なからず影響しているんだろうな… 注ぎかけられては去って行き の繰り返しの空虚さに人との関わりに距離を置いたのかも知れない。でも ペコを育てる事で道を踏み外さずに生きて来られたのかも… 守る者が出来たから生きる意味を見出だせたと言うか。そんな兄ちゃんの心に土足でズカズカと入り込み バリアを叩き割り、お構いなしに気持ちをバンバンぶつけまくるペコのアホで真っ直ぐな忠犬ワンコさよw 兄ちゃんの心の襞に触れ、身体中に溢れる程の愛を注ぎ込み 解かして溶かしてあげられるのはペコしかいない。最後の「こわくないから…」の台詞の裏に「何処にも行かないから 安心して」が見えました。沁みるよ、ペコ… 愛で満たしてあげてくれ💕 テンション高めの作品なので相性はあるかと思いますがヤンキー好きにはオススメです！特にお友達のコージはハマるかと。本作がデビュー作との事ですが、tnkもデビューさせてあげませんか？子供→大人への脱皮は見せ場の一つなのに、ガッツリ白抜きで報われませんよ…(悲) 色んな修正方法ありますから～！その他 短編が。夏しか知らない2人、初めての冬… 過去は捨てて暖め合って生きて欲しい。青さが残る2人の空気感と余韻のあるラストが良き😊

広島弁も風情があってよか。特に、シリアスな場面で笑いをぶっ込んでくる間の取り方が絶妙。真面目な話してるのに『月影紳士同盟』てなんなんだよwww はらわたよじれ返る。コージの珍死説を真に受けるにいちゃんも天然でオモロすぎる。住んでるところが文化住宅なのも眉毛薄いのも髪型も名前も昭和のヤンキーみがあって、すべてがめちゃめちゃ良い。でも、プリクラのこと「プリ」て呼んでるから作者さん平成世代なんやな、て思いました。平成世代ということは…リアタイ摂取ではないのに、昭和の正統派ヤンキー像を良く研究されていて好感度も高い。あと、攻めのチン…をちゃんと小さく描いてるのもめちゃめちゃ良かった。いうて、BLてテレビドラマと同じでイケメンがフツメン役やる、みたいなところありますやん。小さいチン…言うておいて、実際は普通サイズに描かれたり、何なら攻め補正ででかく描かれたり、そういう忖度が“ない”作画はめちゃめちゃ信頼できる。ビジュアルも設定も全部が良かった。ありがとうございました。おかわり下さい、どんぶりで！

まず何がイイって絵に色気が宿ってる。曲線がエロい。もう兄ちゃんがエロい。兄ちゃんがとにかく性的魅力に溢れててそれだけで読んで良かったな、てなる。
血が繋がってないからってわけじゃなくてあのアパートの一室の2人の行為がなんの間違った悪い行為じゃないと思えるように描いてくれたのが嬉しい。完全に家族で兄弟で恋人で愛する人との行為。
どうやって暮らしててどんな仲間と付き合っててどうなっていくかなんてのが説明的に描かれてないのも良い。会話や今日の生活そのものを見せてもらって窺い知れることだけで十分で、なんの過不足もなく楽しめた。
読み切りも最高でここまで読んでみんなめっちゃ男の子やってんなぁ、て感じた。凄く良かった。ちょっと危うげなコと、その近くにいる灯台や宿り木みたいなコの関係ってめっちゃ好きだからとても好みの1冊だった(^^)

全１９８ｐ（表題作＋１４７ｐ〜短編）
やだ、もぉ、これ大好き。
初読み作家様、試し読みでお気に入り登録をしてはいましたがライトに読めるラブコメだなーくらいでセールになったらポチろうと。めっちゃ、買いで大正解！！おバカで愛すべきペコと、血の繋がらない兄ちゃん・マコト。兄弟ものの背徳感みたいなのはありません。ペコの真っ直ぐな目と、何の感情も映さないガラス玉の様だった兄ちゃんの目…、ラブコメなんだけど、笑えるんだけど何か真っ直ぐで泣けてくる様な感覚。重い実先生の作品を読んだ時の感覚と言えば伝わりますかね、私には刺さりました。
短編もすごく好き。哀愁というか、どちらも余韻をのこす内容で、一撃、ゆべ先生のファンになりました。