横山静（よこやま・しずか）は、中三の娘・菜々（なな）と二人で暮らすシングルマザー。菜々の父親は若き天才ピアニストだったが、彼女が生まれる前にステージ上の事故で亡くなっていた。以来、静は未婚の母として菜々のために必死でがんばり、勤め先の上司からのひどいセクハラ被害にも耐え忍びながら働いていた。そんなある日、菜々の担任であり、同時に彼女が属する吹奏楽部の顧問でもある新任の教師が家庭訪問にやってくるのだが、なんと彼は静より五才年下の幼なじみ・大河内久（おおこうち・ひさし）だった。彼の昔から変わらぬ自分への思慕にほだされ深い関係になってしまう静…しかし実は菜々のほうも久に対して秘めた熱い想いを抱いていたのだった。果たして、一人の同じ男を好きになってしまった母と娘の運命の結末や如何に――…？（※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.18～特集／波乱万丈すぎるシングルマザー」の内容と重複しています。ご注意ください）
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