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現代の少女が夢で見る、「いまからぴったり10万年前」から始まる、村がなくなった原始人の男の子と群れからはぐれた子マンモスの放浪。
子マンモスの、これが……マンモス……?ってなる極端なデフォルメが大好き。オオカミも。
か
わいい絵柄と明るいトーンで話は展開しますが、なかなかにシビア。食べる者と食べられる者、言語の役割など、考えさせられるものがあります。そして、男の子の村がなくなった原因を考えると、男の子の悲しみも笑顔もやるせない。
精肉売場やハムとかソーセージの宣伝イラストに笑顔の牛豚が描かれていること、わりとありますよね。あれに不気味さをおぼえるタイプにおすすめの作品です。
私達はみんな何かを食べて生きている、そのやりきれなさよ。
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