ゆるゆる高校生・平介。その従弟・秋。
平介の家で、秋を預かることになってから、彼等を取り巻く日常風景は徐々に色を変え始めます。そんな彼等の行方を優しくゆっくり追いかけた物語です。
何事にもゆるく万事マイペースな平介(まさに自分を見て
いるよーで焦ったり恥ずかしくなったり)と、小さい頃から周囲を気にして我慢することに慣れてしまった秋。
本当ならワガママ放題な年代の秋がどうしてあそこまで聞きわけが良くなったのか…その背景を思うと少し切なくなりました。物語には時折秋の母も出てくるのですが…秋の想いを見過ごしてしまいがちで、そこのあたりで「どうなの?自分」と自問自答…。
温かくてほのぼのする話ですが、子育て世代にはなかなか深い話です。
一方の平介も、秋と関わり、周囲の友人(皆イイ奴ら)を巻き込みながら、少しずつ自分に足りなかった何かを見付けていきます。
そんなミリ単位の成長が微笑ましくもありくすぐったくもあり。自分を振り返りセルフ反省会…
そんな感じでこの作品を読むと…
子供は親だけではなく周囲を映す鏡なのだ、と改めて気付かされます。そして、大切なものって日常の些細な隙間にあってそのことを忘れずにいたいな、と思ったりして。
なーんて長ったらしく書きましたが、ほんわりした絵柄も話の展開もほのぼの微笑ましく癒し系ど真ん中なので、肩肘張らずにゆるゆる楽しめますよ〜
パック買い推奨デス☆未読なら是非ご一読を〜
もっとみる▼