ヤクザの抗争中に撃たれ、7年前の記憶をすべて失った組員のラン。
過去に自分と関わりが深かったらしい窪田という男が、服役を終え出所したという話を聞いたランは、失われた過去を取り戻すため 男に会いに行った――。
すごく絵が上手いです。
構図、陰影、手、目、表情…全部カッコイイ。こんなに見惚れるようなBL、久しぶり。
ストーリーも滅茶苦茶面白い。
そして破門された元ヤクザ、晃という男……。
今まで読んだBL全作品の中でも、ベスト3に入るくらい好きだった。すっっっっごくカッコいい。
オジサンです。無精髭です。ハードな人生を送ってきたせいか、目が死んでいます。
でも話が進むほど 彼の魅力と色気に目が離せなくなっていった。
ランを抱くときの激しさと優しさ。
背中の入れ墨。
軽く指に挟んだ煙草――。
途中、若き頃の晃さんが出てくるのですが、それがもう鼻血出るんじゃないかっていうくらいカッコいいです。
お試し読みで「おじさんか…」と思った人も、とにかく騙されたと思って読んでみてほしいです。本当にカッコイイです(大事なことなので二回言います)。
物語はランが晃と出会うことにより、徐々にランの記憶が戻り、過去の抗争の真実が明らかになってくるのですが…その真相に色々考えさせられる。
愛の深さ、人の弱さ、その弱さはどこからくるのか…。
濃密な愛の世界。
ラストも素晴らしかった。
暴力団の抗争や記憶喪失など、あらすじだけ読むとちょっと重そうに見えるけど、ストーリー展開がものすごくうまいので最後まで一気読み。
キャラ、ストーリー、絵…全て最高。惚れました。☆10以上つけたい。超超超超オススメです。
晃さんがあまりに好きすぎて、「日の光」も取り寄せてしまいました。晃の視点で描かれる、あの日までのサイドストーリー。
若き頃の晃さんが存分に堪能できます。最高でした。こちらも超オススメです
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