『同居人シンドローム』に出てくる秋月響の高校時代を描いた本作。同居人〜の8話が大変気になる展開で終わっていますが、その理由を紐解くのが本作の位置付けでしょうか。表紙からして既にこわい。後ろに佇むは死神か?
あらすじに『サイコホラーBL
』とありますが、初っ端から良い予感が全くしなくて、ドキドキしています。こちらは女性漫画枠ですが、明らかに闇の腐女子向けの様相を呈しています。
今の響を作っているのが、これから物語られる出来事なのだろうけれど、ハッピーエンドとはおよそ無縁であろう終着をどう描くのか‥。自分の性愛への向き合い方や恋愛思考、『特別な人間なんか作らない』と決めた今の響を形成した出来事はどんなものなのか。
10代で経験するにはあまりに重たい現実をこれから見せられるのかと思うと、怖さと同時に見てはいけないものを見たい、自分の中の仄暗い気持ちが、読書欲を掻き立てます。
作家さん、相変わらず心理描写が独特で面白い。漫画というより小説を読んでいるような気がする。
まだ4話。怖い夢は始まったばかり。『かわいそうなひと』とは誰のことなのか。
この物語の行方が『ちかっぱ』気になります。
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