この巻ではカヲル(受)の幼少の際の過去が明かされます。
これまでの巻を読んで色々あってもカヲルがしっかりしていたから何だかんだほのぼのと終わっていました。
しかし、カヲル自身が自分の穢れを思い出して、てんやわんやするのが本巻です。
こ
れまでの巻に深く思い入れて読んでいたために、本巻のカヲルが穢れた感が大変ショックでしたが、
これがあるからこそ、
天涯×カヲルシリーズの深みが増しました。
描写としては最近のBLに比べると淡白な愛の営みですが、
間と風景と2人の息づかいがとてもメランコリックに描かれており、思わず何度も読んでしまいました。
雨降って地固まるの本巻でした。
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