作家さん買い。まず最初に言いたい。織田くんがトチ狂い始めてからの表情がいちいち最高すぎる。香藤くんはただただかわいそう。ただでさえかわいそうな子なのに、清々しいほど完璧にぶっ壊れた織田くんに狂おしいほど愛されて共依存に陥って更にかわいそうな
ことになってる…。人生うまくいきすぎてて退屈さや執着心の無さが強調されてた織田くん、確かに突然あんなことになったら誰だって頭がおかしくなるだろうけど、突き抜けっぷりがえげつない辺り、元々依存体質で狂人の素質があったんですかね。本人も気付いていない本性をさらけ出せるほど執着できる存在と出会ってなかっただけで。そんな状態で幸か不幸か見つけ合ってしまった特別な存在こと香藤くん。彼は自ら織田くんと再び関りを持ってしまったという自業自得感があるとはいえ、なかなかに悲惨。ただ、彼も織田くんがきっかけで壊れてしまった部分があるとはいえとても脆弱な少年で、異常な状況下で社会生活を営むためにそれぞれ収まるべき場所に収まっただけなんですよね。関係は収まっても狂気は全く収まってないけども。あ、でん蔵先生といえば息切れする勢いのえちえちシーンが神という認識だけど今回はえっちくないです。ほんの一瞬だけ。謎の能力に関する掘り下げがほぼなかったのはちょっと気になるけど、終始狂気が満ち満ちててツボにぶち刺さって最高でした。でも読後にちょっと寝込んで織田くんが悪い夢に出てきた。こわかった。
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