レビュータイトルが第一印象をまとめたようなものですけど、
ヒロインが魔物さんにいつから気に入られていたのか、この先、明らかになるのか…まぁ、明らかになったところで、それに重きを置く時は過ぎていて、いま置かれている世界で過ごすことに疑問は持
っていないはず。
ヒロインの独白で、この『世界』のことを知っていくけど、ヒロインのそれと同じくらい曖昧で理解する…と言うより、“そのような理の世界”と、諦めるしかないようで…。
国が変われば常識も変わる…けど、他者への攻撃、略奪、“壊す”ことがあってもいい基準なんてものがあるのか…人間の善悪の基準が一応、まかり通っていそうだけど、この物語の世界には人間外の存在が当たり前に目に見えて存在していて、その存在の常識なんて人外のモノであって、こっち側の常識外の事柄に付いていくのは容易いことじゃない…。しかし、ヒロインの逞しさは生来のものなのか、あちら側に行ったから与えられたモノなのか、それさえわからないけれど、漫画になってるけど、活字を丁寧に読むような雰囲気がありながら美しい作画と美しい登場人(?)物達は眼福であり、人外、恐るべしぃぃぃと、魔物さんの生態(?)に翻弄され、それでも順応していく(しかない)…ヒロインの行く末が決して彼女の思い通りにいかないだろうと想像しながらも、新たな生を得た彼女のその先を見守る気持ちになりながら、この不可思議な世界への没入感は心地良いものです。
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