17の頃、即席バンドを組んで文化祭のステージで演奏をした俺と智子(ともこ)。27歳となった今でも、彼女との付き合いは続いているのだが……智子は保育園の先生となり夢をかなえた一方で、俺は未だに音楽にしがみつき粗末な生活を送っていた。そんなある日、俺の部屋にやってきた彼女は珍しく自分からセックスをねだってくる。「シャワーも浴びなくていいい、ゴムも要らないから……」 普段は「セックスにも雰囲気とマナーを」と言ってくる智子からは考えられない乱れっぷりだ。不自然な彼女の様子に戸惑いながらも、俺は彼女の言う通りに生で挿入……。この時俺はまだ気づいていなかった、このセックスの中での「ある選択」が、俺の今後の人生を決定する重大な岐路となることに。