他の方のレビューの「小説を読んだ後のような気持ち」を見てなるほどという感じでした。私はあまり本は読まないですが、難しい感じはなくむしろ読みやすかったです。
ちなみに全話通してエロは全くありません。
『恋と罪悪』『恋は罪悪』()
学生時代は委員長と呼ばれていた警察署長・飯田と、昔は不良で今はマフィアの柴田。学生時代何度か寝た2人が30年後に再会する話。
一言一言が心に残る素敵な話だと思います。個人的には47歳になった2人がもっと渋い感じの見た目だとよかったです。
『あいのいろ』()
幼なじみの春楽(絵師)と冬仁(摺師)はずっと共に浮世絵を作っていた。しかし、勝手に色を変える冬仁に怒った春楽は「お前とはもうやらない」と言い出す。
「2人でひとつ」というのはよくある話ですが、浮世絵が関わってくる和風な感じがちょっと新鮮でした。
『きつつき、のノック』()
他人に全く興味がないサラリーマン・桂の隣室から聞こえてくるすすり泣きの声。幽霊かと怯えていたら実は男の泣き声で、隣人は人気タレントの樋口だった。ベランダで会話したのをきっかけに桂に懐く樋口だが、桂は変わらず素っ気なくて…という話
まっったく他人に興味がない桂が、本当に少しずつ少しずつ樋口が気になっていく様がうまく描かれててよかったです。この話が一番好きです
『絵に描いたような。』()
美大を目指す高校生・豊岡がデッサンを練習するためにモデルを頼んだのは、冴えない教師・細田。
先生が豊岡のデッサンを見て、自分がよく見られてることを意識しちゃう場面がすごく好きでした。1話のわりには中身が詰まってたと思います。
『2/3の世界』()
図書館の館長・青野のもとに、最近亡くなった大和の代わりに本を返却しに来た男。青野に恋をしていた大和は、青野が読む本と同じ本を読んでいた…という話
切ない話でした。気持ちはちゃんと伝えないとだめだな〜と思う話。
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