【本作品は同人誌となります】
龍族特有の鋭い目がコンプレックスな女の子、リリ。
あの日、曲がり角でぶつかった同級生の服に爪を引っ掛けてしまう。
焦るリリに「大丈夫」と優しく微笑んでくれるハツカネズミの男の子、カイ。
それからずっと彼のことが忘れられない…
しかし、顔見知り程度の関係のまま
コンプレックスを気にして思ったように会話できず
気づけば一年が経ってしまった。
出会いから何も進展していないことを嘆くリリだが、
なんと、偶然にも彼と隣の席に…!
加えて、隣の席同士ペアで共同課題を出されてしまう!
「よろしくリリさん」
「こっ こちらこそ…」
さっそく資料集めに図書館へ向かうが、
一年間温め続けた想いと自分のコンプレックスから
うまく自分を出せずにいた。
このままでは、また一年間
うじうじしたあたしのままになってしまう…
これからのことを思い悩みながら
買った飲み物を手に自習室へ戻ろうとすると
(カイくん…?)
カイが別の部屋を覗いているようで…?
「カイくん どうし…
「あっ、ダッ、ダメッ」
突然口を手で覆われる。
状況が理解できないリリ。
混乱した彼女の耳へ聞き慣れない声が。
それはカイが覗いていた部屋の中にいた人たちの
えっっっっちな声で……
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