「男の娘の良さ……私がすべて、教えてあげますね?」
――俺はノーマルなはずなのに、男の娘相手にこんなに感じるなんて……
それは唐突に訪れた。
ある日突然、そう……彼女から告白されたのだ。
これまで、近づくことすらままならず、
遠くから見ていることしかできなかった……高幡葵。
そんなクラスメイトのお嬢様。
仰ぎ見ることしかできない高嶺の花。
『好きです、付き合ってください!』
夕暮れの教室に、振り絞ったような声が響く。
まさか、自分が彼女から告白されるだなんて……
確かに最近やたらと学園内でカップルが出来上がっているが……
まさか自分が当事者になるなんて――
でも、冷静になってもみろ。
普通に考えて、俺がモテるわけがない。
そうだ。
これは罰ゲームに違いないっ!
混乱した俺は思わず逃走してしまった。
そして……
あくる日の朝、
朝礼の場で学園長から唐突に告げられる真実。
「実は、わが校は男子校です!!」
それは、ありえない一言だった。
可愛いと評判の部活の後輩も、
美人だけど怖い感じの不良の先輩も、
そして……告白してくれたあの子も……
全部が全部、彼女ではなく彼氏だった!?
――これは男の娘が妊娠する可能性が存在する、
そんな、ありえるかもしれない未来のお話です!!
可愛すぎる男の娘たちとの学園生活は一体どうなるーー!?
「ご奉仕するのは男の娘の義務ですから」
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※本作品は、原作の本文・画像等を、権利者様から許諾を頂いております。
(C)ばたぁさんど/脳内彼女
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