木下先生の作品はいつもながら、きゅっとして、きゅんとして、ほわっとします
我が儘で、素直になれない作家先生と、純朴で鈍感な編集マンの戀に堕ちるまでのお話です。
先生という地位と、六車くんの純真さを利用して、あれやこれやと悪さ
をする由利先生と、純朴故に翻弄されたり、先生や自分の想いに気付かなかったりの六車くん。
二人のやりとりが非常に可愛らしいです
今回は特に時代が昭和初期なので、言葉使いや言い回しと相まって、六車の純真で奥手なところとか、先生の亭主関白?な面が一段とトキメキます
六車くんの方言の「なんだっちゃっ?!」も可愛らしいです(何処で出てくるかは読めばわかります)
猫の平蔵や上司の川上さんなんかもいい味だしてて、始終暖かいです。
ですが、そこは木下作品!もちろんきゅっと切なくなる場面もありまして…
表情とか、間の取り方がなんとも絶妙な作家さんです。
木下作品の中でもオススメですので、是非ご一読を!
最後の番外編は先生の悪戯がパワーアップしておりますので、お見逃しなく
さらにこのお話がお気に召された方は、このお話の続編として、『由利先生と愛しき日々』もでてます(こちらではまだ取り扱われてません)ので、そちらもオススメします
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