宮原八重(みやはら・やえ/22歳)はごく普通のOLだが、唯一の趣味が占いで、友人たちの間でもよく当たると評判だった。そんな八重には仲のいい遠山園子(とおやま・そのこ)という同僚がいたのだが、専務との不倫の挙句、哀れにも自ら命を絶ってしまう。それは八重が占いで危惧していたとおりの結末で、それなのに園子を救えなかった自責の念と、問題の専務と揉めてしまったこともあり、OLを辞めて職業占い師になることを決意する。もちろん最初は集客に苦労するものの、その評判は口コミで徐々に拡がっていき、やがてU高校風水部部長だという山寺大介(やまでら・だいすけ)が現れると、彼の助言と協力のもと、あっという間に八重はセレブ人種御用達の人気占い師への階段を駆け上がっていく。そんな折偶然、例の専務の妻である女社長が相談客としてやって来るのだが、それは奇しくも園子の自死の真相解明につながる依頼となるのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.3」の内容と重複しています。ご注意ください)