25 歳の社畜OL川本ひよりは、会社で理不尽なパワハラ上司の標的になっている後輩を助けたいと思いながらも、見て見ぬふりをしてしまう自分に悩んでいる。そんなモヤモヤをスパイスで解消するため、今日も行きつけの店でスパイスカレーを食べる。
その店には、仕事で真面目な自分ばかり損をしていると憤りを感じるデザイナー・小野晶。正直者はバカを見ると賢く立ち回っているつもりの晶の後輩・海野うらら。凝り固まった価値観から抜け出ずにいるミュージシャン・内藤大輝らがスパイスカレーを食べに集まる。スパイスカレーをきっかけにそんな彼らの人生が交わり、停滞した日常が少しずつ変わっていく。
人生の新しいスパイスを見つけていく成長の群像物語―