夫の生家――大神家は古くからある名家だ。
だからなのか、一風変わった“しきたり”が多くある。
曰く 、「家の中に鏡を置いてはならない」「新月の日には必ず帰省しなければならない」
そして「新月の夜、夫婦は一緒に過ごしてはならない」
…大神家の一人息子・須央(すおう)のもとに嫁いだ天音(あまね)は結婚してもうすぐ1年になる新妻。
ある新月の日、しきたりの通り帰省した2人をまだ30代の義父の後妻・いざなが歓迎する。
……その夜、天音は恐ろしい光景を目にする。
「どうして須央さんの部屋にお義母様と化物が――!?」
※この作品は『サイベリアplus Vol.38』に収録されています。重複購入にご注意ください。