一九三〇年代台北高校青春記!
自由の音を鳴り響かせる
「俺たちの雑誌を創ろーぜ!」
最難関の台北高校に合格した
台湾人・葉星橋(ヨウ・セイキョウ)。
地元の期待を一身に集めて意気揚々と入学したものの、
「自分の本当にやりたいことって…?」と思い悩む日々。
中等部からの持ち上がり組、
日本人の南城雲太郎(なんじょううんたろう)は、
豪放磊落、傍若無人、授業にも出ず
寮であらゆる本を貪り読んでいる。
そんな相反する性格の二人がルームメイトに!
旧態依然の高校の規則などぶっ飛ばし、
誉れ高くも今や志は地に落ちた学校誌
『翔風』を蹴落とそうと、手を取りあう。
彼らが目指すのは「新しい、自分たちの雑誌」
その名は『鐘の音』。
続々と個性的なメンバーが『鐘の音』編集部に集っていく。
大人たちの無理解、同級生との確執、資金難……
艱難辛苦を乗り越えて、『鐘の音』は無事創刊されるのか!?
ハツラツとほろ苦く甘酸っぱい――嗚呼、台北高校青春記!