「俺に純潔を捧げれば契約完了だ」
あくまで契約のための関係。
私たちは結ばれたら、二度と会えなくなってしまう――
母が亡くなって以来、叔母家族にこき使われ、休む間もなく刺繍仕事をさせられているリリィ。
それでも残された父を守るため、懸命に働いていた。
ところがある日王宮からの使いがやって来て、
リリィの刺繍に「加護の力」が宿っていると告げられる。
その力をゼノン王子に渡すなら、報奨金も用意していると。
そしてその方法は「純潔を捧げること」!?
今すぐ父を救えるなら…とリリィは決意を固めるが、
なかなか手を出さないゼノンとの
焦れったい生活が始まり――?
※この作品は『PRIMO Vol.47』に収録されています。重複購入にご注意下さい。