由利恵は『すまない、俺はどうかしてた。これからは家族のために生きるよ。
いい夫になる』と謝罪し、家に出戻ってきた夫を笑顔で出迎える。
だが、決して自分と子供たちまでをも捨てた直也のことを心から許したわけではなかった。
夫が家を出た日から自立を目指していたのだが、その後更に高みを目指して由利恵は国家資格に挑む。
その傍ら、夫が家に出戻ったあと由利恵は息子を1人儲ける。
そして15年後の自宅リビングでは、国家資格に合格をして家族に祝ってもらう由利恵の姿があった。
その横では『資格もいいけど働きすぎじゃないのか? 上の2人も手が離れたことだし、これからはもっと夫婦の時間を楽しむべきじゃないのか……』と提案する夫、直也の姿があった。