このレビューはネタバレを含みます▼
家族にも婚約者にも常に後回しにされ続けた令嬢シルビアの境遇は、序盤から胸を締め付けるほど過酷で、理不尽の連打に思わず感情移入してしまう‥
血のつながりがありながら庇護も愛情も与えない両親、そして偽りの可憐さに溺れ、真実を見ようとしない婚約者ロジアンの浅薄さには強い憤りを覚えます
そんな世界で、密かに力を持ちながらも自分を押し殺してきた彼女が、「自分を最優先に生きる」と決意する瞬間は本作屈指のカタルシス
亡くなった皇帝の血を引くリオン、そして冷酷と噂されるウィルハルト大公との出会いが、シルビアの人生を温かな方向へと導いていく展開も心地よい👌
丁寧に積み重ねられる“必要とされる喜び”と、確実に期待が高まる因果応報の予感‥
美麗な作画で描かれるシルビアの気高い美しさ、ウィルハルトの威厳、そしてリオンの愛らしさまで含め、感情と視覚の両面で満足度の高い一作