断罪、婚約破棄、そして“救済”。けれどその手は、偶然差し伸べられたものではなかった――。見に覚えのない罪を着せられ、婚約者から一方的に婚約破棄を告げられた令嬢・イリア。すべてを失った彼女は、逃げ込んだ森で冷徹と噂される辺境伯グロウ・ステイツに助けられる。傷ついたイリアを屋敷へ迎え入れ、優しく保護してくれるグロウ。噂とは真逆の穏やかな微笑みと甘い囁きに、凍えていた心は少しずつ溶かされていく。けれど彼は時折、熱を孕んだ視線でイリアを見つめていて。「私はもっと、君を暴きたい。中まで全部」実は幼い頃、平民だったグロウはイリアに救われた過去があった。再び彼女に会うためだけに騎士となり、爵位を得て、すべてを手に入れた彼は、今度こそイリアを自分のものにしようと愛を囁く。イリアは敏感な身体を暴かれ、快感を教え込まれるたび、彼に支配されることすら心地よいと感じ始めてしまうが――。初恋を拗らせた辺境伯の、歪で一途な執愛ロマンス。