『子供は止まらない』→『チルドレンズ・タイム』→『子供の言い分』。第1作では、真弓の話でしたが、今度は勇太の話。子供らしい素直さもあるけど、どこか擦れたような大人びた様子の勇太が、何故大人びているのか、それが分かるお話でした。親離れ、子離れ
は親子関係において実はかなり難しいフェーズなのかもしれません。多くの人はそれを何気なくこなすけれど、その加減の難しさをふと思いました。親子を取り扱う作品でいくつか心に残ってる言葉があります。「いっそ血が繋がってるからこそ諦められる。血が繋がってなかったら手放せない」とか「食っちまえばよかった」とか。前者は血の繋がらない親子のお話で、後者は実の子を亡くしたお話でした。手放すのが愛だけれど、他人に奪われるくらいならば手元に置いておきたい。親が子を思う愛情を考えると色々と複雑に思います。一方で、全く対極にある親子関係もあるわけで。BLというより、家族の話が中心であるこのシリーズ。面白かったです。ただ、個人的には第1作でカッコよかった真弓が、ちと頼りないというか…笑。個人的には強かな真弓が好きだったので、少し残念でした笑。
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