華族の若様
和泉と森番の息子
佐助
身分違いの禁忌の恋に惹かれあい、戦争の足音も近い森の奥深く、1度ダケ体を重ねる
狂気のような戦争を生き延び
たくましい闇商人として成功した佐助が、ようやく再会できたとき、愛しい若様は春をひさぐ
男娼へ身を堕としていた・・・・コレ、もう浄瑠璃の世界です 戦後日本、色と欲が渦巻く猥雑な世で、泥土へ浮かぶ蓮花のように鮮烈に輝いた『運命の恋』を、定広センセがdramaticに描ききってらっしゃいます 戦前戦後で豹変立場も逆転する2人ですが、命を燃やし、ひたむきに互いを求めあう切実な想いが、痛いほど読み手へ伝わってくるストーリー 過酷な運命も全てのしがらみも振りきり、あの森へ再び還った恋人たちが、至上の幸福に結ばれるラスト・シーン・・・・涙があふれました。和泉と佐助の恋は、あの形でしか成就し得ないと解ってはいても、架空の物語だと判っていても、あまりに美しく、あまりに純粋な、せつないLOVEストーリーに胸が詰まります。BLの、いやもはやコミックの枠すら超えたドラマで描かれる、禁猟区へ自ら踏み込んだ2人の、恋の成就 ドラマの達人定広センセの世界観に巻き込まれ、溺れ、絶対的な唯1無2の恋の結末に、泣いて下さい
もっとみる▼