ドラマは興味がなく、周囲の熱が冷めてやっと読みました。先入観なく読めて大正解。
新の完結&配信も期待しています!
読み手の人生経験や受け止め方次第で、他人事のサスペンス娯楽作品に、あるいは身に詰まされる苦しい作品になるでしょう。
自分は後者で、黒崎に泣ける場所が出来つつあることと、猫が救いになっている気がして、最後に漸くこちらが救われました。感情移入しまくりです。
黒崎って、刺だらけの殻を外せば蕩ける心を持つ好青年と思います。その象徴がウニかな、と。髪型も似ているし、ウニの多用に意図を感じます。
そして、傷に苦しみ続ける内に、食生活でも“温かな家庭”を思い出さないためにジャンクフードやケーキばかり食べて、更に身体を傷めつけないと落ち着かなくなっている気がします。
よくぞ苦境に耐えている、天晴れと言いたくなる全設定と、若い黒崎に対峙する者との人間模様の展開から目を離せませんでした。
今後も宿敵といえるシロサギ、そのバックであると同時に黒崎の保護者的存在でもある親玉、黒崎同様、過去に辛酸を舐めたライバル的な二人との関わりがどうなるのか、ゾクゾクするし読むと凹むんだろうなとも思います。
最終話の外伝も良いので、全話購入がオススメ
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