パック買いしましたが、外れもなく満足できました
表題作の小鶸くんは、その名の通り雛鳥みたいに純粋無垢で、恋愛に不馴れで不安でおっかなびっくりな様子がすごく可愛かったです
『いばらが頬に痛むのです』は義兄弟の話で、義弟に想いを
告げられないと、先輩と肉体関係を持つ義兄。
先輩がすごくいい人でした。
そしてなんと言っても『トランキライズ』と『コンポーズ』がピカイチでした！
幼なじみの亜己と圭人の話です。
幼すぎて自分たちの気持ちがなんなのか理解する前に、亜己は独占欲を自覚し、子供特有の残虐な方法で圭人を周囲から引き離し、自分に縛りつけてゆき、圭人はそれをやはりよくわからないまま受け入れます。
ここまでは普通のＳとＭのカップルかなと思いますが、成長し、お互いに自分の気持ちがなんなのかに気づき始めると、メンタルな部分でのパワーバランスが変わってきます。
謂うならば、相手を好きすぎて暴走しまくる駄犬な亜己と、それを上手くあしらう女王様な圭人ですね。
圭人がかなりあざとい(笑)
計算まではしてないんだろうけど、天性の魔性を感じます
表面と内面の関係性の違いは斬新で、面白かったです
ちなみに『トランキライズ』が圭人目線、『コンポーズ』が亜己目線で書かれています。
パックでも気になる短編買いでも、どちらでも楽しめると思いますよ
もっとみる▼
ERR_MNG
