この作者さんなお話は初めて読みましたが、巡り会えて本当に良かったです
あらすじ、立ち読みを読んだときは、節操なしのチャラ男・大島にたぶらかされる、ちょっと変わった真面目君・安藤の話だと思ったのですが、ものの見事に予想を外しました。
ちょっとせつないけれど、とても素敵な恋のお話でした。
まず、キャラがとても素敵です
大島のキャラには、もう感心しきりですね。
興味本意で人に近づいてたぶらかすのに、メンドくさい関係になるのから逃げて、いい加減な付き合いしかしない、ろくでなしだと思っていたら、自分が本当に欲しいもの、惹かれたものに対しては、傷付くことも恐れず、躊躇せず行動できて、好きな相手の心の傷ごと受け止められる、包容力と優しさを持ってる、とても出来るコでした!
終盤の安藤の過去の告白場面で、彼の存在に救われました。
そして、安藤の周りには、とても暖かい人たちであふれています。
教授も真由ちゃんも安藤家の両親も、それぞれ違ったかたちで安藤を愛しているのが伝わってきます。
安藤とお父さんの対話シーンは、かなりの名場面だと思います。そして、お母さんに激しく同意します!
真由ちゃんは、行動の理由も、それに起因する感情の理由も、作中に不自然なく描かれていて、最後は愛すべきキャラになっていて、好きです(笑)
安藤については、やっぱり大島同様に、物語が進むにつれ、安藤が本来持っている良さがわかり、好感が持てます。
このコがなんでこんなキャラになったのか、それに関わる過去の出来事がこの物語のカギになっています。
安藤の誰に対しても分け隔てのない真摯で、清々しいまでの実直な性格は、不器用だとも思いますが、私は大好きです!
そして何より驚いたのは、この話の中で初エッチまで済ませていることですね(笑)
だって、安藤の性格上、絶対時間がかかると思ってたのに、これまた安藤の性格故に早い段階でそこまで進むなんて…。
お見逸れしました(笑)
すっかりこの作者さんの虜になってしまったので、他の作品もこれから漁る予定です♪
買って損はしないですっ!
ぜひどうぞっ!
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