どこが百通りの愛し方?日本語としては「たくさんの」という意味でつかわれる「百」だからなのかな?・・・という事は、冒頭で飛行機事故から生還したダニエルに現場で語りかけていた夢とも思える男性は実父で、遊び人ではあっても子供の事は愛していたと言い
たいのだろうか?読み初めから細々とした不足部分が引っ掛かり、読み落としたかとページを戻るという厄介な展開だ。肝心のDNA鑑定は無し?ダニエルは父親の事を知りたがっていない?聞いてもかわされているので重要ではない?ダニエルはバレエダンサーなの?生活が苦しかったのに母親はダニエルにバレエのレッスンをさせていたの?ランドとロクサーヌの関係は本当に幼馴染なだけ?とても小さな問題提起がそこそこにあるのに、その答えが皆無。また、展開がアッサリしていて重点を置くべきものが見当たらない。「愛し方」を説きたいのでしょうから このタイトルなのでしょう?それなら登場人物の全てがどんな風に誰と向き合って「愛し方」を説くのか読ませるべきなのではないのか?ガッカリです。ダニエルがランドに惹かれていくのは吊り橋効果に他ならないし、祖父の入院がダニエルの進退に影響を与える事も取って付けた展開に思えてきて興ざめです。
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