人とは何と愚かで傲慢なんでしょうと、憤りが胸を突く。フランチェスコの心を凍り付かせ、家族の輪に身の置き所を見いだせず、あまつさえ愛するシーリアにさえ背を向けざるを得ないほどに「愛」を請い求め絶望を抱かせた原因が、奔放だった母親ホープだったと
は皮肉なものです。これも因果応報というのでしょうか。おまけに用意されているヒロインは盲目、作意を感じます。失いたくない、そう願い続けて後ろ向きなフランチェスコと視力を失っていても前向きなシーリアとを対象にして「愛」を掴むまでの考え方や生き方を表していました。何よりも、いついかなる時も シリーズ全てが、リヌッチ家の大黒柱の優しい強さのおかげでした。
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