175ページ。
表題シリーズ2話+短篇3話+表題シリーズの描き下ろし。
私的に、かわいい絵柄に毒をはらむ少女のイメージがある作家さんですが、この作品集には毒っ気はありません。全部かわいい。キス止まり、そして全部DK。
少し懐かしさ漂う
2008年出版作。
・「おやつじかん」「バナナはおやつに入りません」父親の初恋相手の子供が突然弟として引き取られて来て……という(しかも母親は蒸発してる)なんかすごい設定ですが、そこは特に絡まず、ふわふわとした少女漫画感あるお話。一応義兄弟もの。桃太くんが女の子っぽすぎて、BL感はなし。おまけの星3。
・「百年レンズ」田舎で同い年。単に目つきと観察眼のせいで、テレパスっぽいと噂されてるのが学生らしくて良い。“見る”“見える”ということを軸に展開されるちょっとリリカルでやわらかな気持ち。星4。
・「ミルキーウェイ(幅15m)」幼馴染。10年間手をつないで橋を渡り続けてるって、なんか良い。心理テストの距離の絡め方が良かった。冒頭のトラウマ話には主人公と一緒にギャーーーッ!!ってなっちゃう。星4。
・「赤苺青苺」先輩後輩。グイグイくる先輩、やってる事がやけに女子っぽいなーと思ってたら終盤に理由がわかって、ああ必死だったんだな、と思わされて良かった。星3。
・「マリーゴールド」似てるというのは“似てる”だけで“違う”。かつ、好きな人に似てるとなんでも可愛く見えるもの。そして最後に出てくる植物名をググらずにはいられない(ググって笑った)。星4。
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