この本をシーモアさんにリクした者です入荷されていたのに気付かず今日読みました(笑ッ)豪華執着愛の二本立てですそれでは各話あらすじを書きます
1〜7話【王子の箱庭】:大富豪の御曹子で、汚れを知らず無垢で優しい子供だったユズル(受)
。しかし両親の事業の失敗により一家は離散、やがてユズルは身を持ち崩し、今やすっかりスレた美人男娼もどき。そんなおり、自分専用の世話係だった岩瀬(攻)が元実家の豪邸を買い取ったと聞き、お金目当てに懐かしの豪邸へ訪れる所から話は始まります。外見だけは美しく成長したユズルに昔のままの態度で接してくる岩瀬ですが、ユズルが金品を持って逃げ出そうとした際、その執着を露にし、ユズルを豪邸にカンキン。昔の様に甘く甘く世話をやこうとする岩瀬ですが、もう無垢な人間ではないとユズルは自己を卑下し体の関係を迫ります。自己を大切にしないユズルに傷付き、そんな風にユズル扱ってきた人間達やそれを防げなかった自分自身に憤り、同時に激しく嫉妬し、岩瀬は思わずユズルを…(ってこれもうアラスジじゃないな!緒川さんの作品好きすぎて全部書く所だった!)とにかく素晴らしき執着愛の世界です。シーモアさんにはまだ無いですが『誤算のハート』って作品もこれに負けず劣らずオススメの執着愛作品です。
8〜11話【断熱線上の鼓動】:学生ものです。受と攻は同じ学生寮のルームメイト、二人の間にはある時から断熱線が引かれています。受の居る部屋で、受と同じ名前の女性徒を抱く攻…断熱線という名の境界線で、攻の熱がこちらへ漏れないように、そして、自分の熱があちらへ漏れないように、自分が同性を好きだということを受け入れられない受は、必死で葛藤します。でも駄目、虚しい抵抗です、最後はもちろんハッピーエンドです。
余話
緒川千世さん(作者)は視線の魔術師ですね。どの作品を読んでもそう思いますです。キャラがみんなセクシーで、話の内容も情緒があって魅せられます。他の作品もどんどん入荷されることを望んで止みません
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