20年以上前の作品なので、現代から考えられないような表現もありますが(茶髪=不良など)、名作ではないかと思います。ただし、中盤から。それまでは何だか迷走気味で、冒頭は息子を亡くした母親が主人公なのか耳が聞こえない美鈴なのか良く分からない上、
美鈴が主人公と確定(?)してからも、美鈴があまりに優等生すぎて面白くない…。そこをぐっと我慢して読むと、一巻の終わりくらいから、面白さと感動を誘います。といっても、一巻あたり500ページ超あるので、結構ボリュームがあって読むのが大変なんですけどね。むしろこのページ数でこのポイントはお得感あります。読んでいくと耳が聞こえないとはどういうことか、周囲の人との壁や差別的感情など、色々考えさせられます。美鈴の彼氏がイイ人すぎますが、まぁそれもご愛敬。一読の価値があると思います。
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