U.K.ロックバンドのメンバー・ニック&ビリーの話かなり好きです
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酒とドラッグ浸りのだらしないニックにいつも振り回されてばかりのビリー。他のバンドメンバーには見捨てられ、ついにはビリー自身も「ニックか、自分の音楽
か」を選ばなければならない局面に立たされるんですが……。
好きな人を支えるビリーの生き方は勿論ですが、「俺が、音楽だ」と言い切るニックのどうしようもなく破綻した生き方も又、いかにもバンドマンらしくてイイじゃないすか!カッコイイ!
この他に、ニック&ビリーと境遇のよく似た大御所バンドのメンバー・ピート&ジョーのエピソード。
ヨーロッパの美大を舞台にした話。
ロシアの元宇宙飛行士の老人が昔話を語る話など。
どれも話自体は淡々としてるんですが、その空気感がクールな絵にとても似合ってて素敵です
ストーリー中の切ない詩、短編毎のタイトルの意味にまでセンスの良さを感じます
皆さんも是非読んで、この作家さんのハイセンスっぷりを堪能して下さい
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